【シーズ紹介】コンクリート材料の高機能化|東北大学

【シーズ紹介】コンクリート材料の高機能化|東北大学

この研究プロジェクトは、現代の建設業界において必要とされる高機能コンクリート材料の開発に焦点を当てています。引張特性を改善する繊維補強コンクリート、耐久性を向上させる自己修復コンクリート、自由な造形を可能にするコンクリート3Dプリンティング技術、および環境負荷を低減する各種混和材料の開発を通じて、コンクリートの機能性を高めることを目指しています。これらの技術は、社会基盤の支持に不可欠なコンクリートの利用範囲を拡大し、建設業界に革新をもたらすことが期待されます。


研究者

西脇 智哉 准教授
東北大学 大学院工学研究科 都市・建築学専攻 サステナブル空間構成学講座(ライフサイクル工学分野)

研究内容

この研究では、コンクリートの引張特性を改善するために繊維を補強材料として使用し、耐久性を高めるために自己修復機能を持たせたコンクリートの開発に成功しました。さらに、コンクリート3Dプリンティング技術により、従来の建築手法では不可能だった複雑で自由な形状の建築物の構築が可能になります。また、環境負荷を低減するための新しい混和材料の使用により、持続可能な建設方法を実現しています。これらの技術は、建設現場での効率性と環境への配慮を同時に追求しています。

社会実装のイメージ

新しい高機能コンクリート材料の社会実装により、建築に関わる企業や組織は新たな建築物の設計、施工、維持管理方法を採用することができます。これらの材料を活用することで、より耐久性があり、環境に優しい、そして美しい建築物の建設が可能となり、建築の可能性を大きく広げます。

研究の独自性やポイント

この研究の独自性は、コンクリートの基本的な特性を根本から改善し、新たな用途を拓く技術の開発にあります。繊維補強、自己修復、3Dプリンティング、環境負荷低減という4つのアプローチは、コンクリート材料の伝統的な限界を超え、建設業界に新たな価値を提供します。これにより、未来の社会基盤はより持続可能で、機能的かつ美的なものになるでしょう。

参考リンク
研究室リンク
研究者情報

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