【シーズ紹介】超小型(50kg級)人工衛星の研究・開発|東北大学

【シーズ紹介】超小型(50kg級)人工衛星の研究・開発|東北大学

この研究は、50cm立方、質量50kg級の超小型人工衛星「雷神」シリーズおよび10kg未満のナノサテライト「雷鼓」の設計と開発に関するものです。これらの衛星は、リモートセンシング、地球観測、宇宙探査など新たな応用分野の開拓を目指し、短期間・低コストでの衛星開発を実現しています。特に「雷神2」は同クラス世界最高性能の5m解像度地上写真撮影を成功させました。


研究者

吉田 和哉 教授
東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 宇宙システム講座(宇宙探査工学分野)

研究内容

本研究は、大学の研究室で進められており、超小型人工衛星「雷神」シリーズとナノサテライト「雷鼓」の開発に焦点を当てています。「雷神」シリーズは、高性能な地上写真撮影や国際科学ミッションを目指した3号機の開発が進んでおり、「雷鼓」は国際宇宙ステーションからの軌道投入に成功しています。これらの成果は、宇宙開発の新たな可能性を示しており、衛星搭載機器の実装技術にも優れた実績を残しています。

社会実装のイメージ

本研究によって開発された超小型人工衛星やナノサテライトは、宇宙利用の民主化に貢献しています。リモートセンシングや地球観測、宇宙探査などの分野で新しい応用を開拓し、低コストでの宇宙ミッション実現を目指しています。産学連携によるさらなる技術開発や新たなミッションへの挑戦が期待されています。

研究の独自性やポイント

この研究の特長は、国の専門機関に頼らずに短期間・低価格での衛星開発を実現している点にあります。特に「雷神2」による5m解像度の地上写真撮影の成功は、同クラスで世界最高性能を誇り、超小型衛星の技術的可能性を大きく広げました。また、ナノサテライト「雷鼓」の開発とその後継機の研究は、さらに小型で効率的な衛星技術の進展を示しています。

参考リンク
研究室リンク
研究者情報

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